デッドリフト

わざわざ金を払って重いものを持ち上げて数日間筋肉痛になる。愚かである。人は30を超えると徐々に狂ってくるのでジムへ行ったりホットヨガへ行ったりすると聞き、当時社会人1,2年目だった自分はそういった人達のことを笑っていたのだが、自分がその一員になるとは想像もしなかった。最近仕事が相変わらず大変で、これが非常に疲れる。精神的に疲れた状態で家に帰ってからジムへ行き、部位を狙って身体を痛めつける。帰ってきてからプロテインの容器を洗う手が冷える。そして行き帰りのガソリン代がまた消えていく。

ベンチプレス、自身の限界が見えてきた。なので最近は逃げるようにデッドリフトやスクワットをやっている。デッドリフトは始めたばかりなのでどんどん記録が伸びて楽しい。今日は60kg×10で身体を温めたあと、徐々に重量を上げていって最終的に110kgまでクリアした。感覚的に120kgは全然挙がりそうだ。今後は若干怪しい今のフォームを改善し、正しいフォームを身に着けてから130kg〜に挑戦したい。パワーグリップを導入してから記録がグンと伸びて気持ちがいい反面、無理な重量にも挑戦してしまいそうで、身体の調子を見ながら無理せず負荷を上げていきたい。

またスクワットに関してもちゃんとハマっていて、100kg×2がMAXだが感覚的に110kgまでは挙がりそう。周囲の誰よりも深くスクワットしているから3日間くらいは筋肉痛が続く。先日興味本位で80kgで限界まで追い込んだら、翌日と翌々日を在宅勤務に切り替えざるを得ないほど大腿四頭筋がダメージを受けた。高重量に挑戦するとどうしてもフォームがおざなりになりがちだから、前の鏡と横の鏡をよく見ながら事前に足幅や身体の動き、重心、色々と確認してから取り組むようにしている。幸い今日に至るまで腰を痛めたことはない*1。しかしそろそろやらかしそうな予感がする。

前回挙がらなかった重量が挙がることほど嬉しいことはない。我々の身体は加齢とともにどんどん衰えていく。しかし筋トレをすることで昨日までの自分の記録を塗り替えることができる。この歳になると、できないことができるようになる経験はあまり多くなくて、むしろできたことができなくなる方が多い。当たり前だが自分の身体は自分にしか鍛えられない。他ならぬ自分自身の努力と鍛錬によって、前回より記録を伸ばすことができたという事実、これは自分にとって大きな自信になる。身体の使い方をよく考え、食べ物や日常生活を見直すことで、間違いなく記録は徐々に伸びてくる。健康的な生活を送って、バランスの良い食事と睡眠をとり、今後も記録を伸ばし続けていきたい。

*1:筋肉痛か腰の痛みか微妙なのが一番怖い