8年目が終わる

昔は一年が経つのがもっと長かった気がする。日々新たな刺激に触れ懸命に生きていたあの頃と比べると、今のこの生活のなんと単調なことか。労働者としての単調な日々ではごく限られた範囲内のトラブルがしばしば起き、それをあるべき状態に持っていく間に一週間が経ち、一ヶ月が経ち、気がつくと下期が終わろうとしている。低ストレス理想的な状態とも言えるし、会社と家を往復するだけの単調な日々とも言える。

自身は職業柄資料を作る機会が多いのだが、自身のこだわりを活かしてあれこれ詰め込んだ結果、普段関わりのない人から良いフィードバックを貰うことがかなり増えた。これは素直に嬉しい。おそらく自分が得意とする仕事は足を使って稼ぐ営業でなく、自分が入手した一次情報や最も確度の高い情報をもとに情報を整理し、実行部隊へトスする補助的な仕事だと感じている*1。今後は企画部へ異動すべく自身の資料の影響力を広げ、何かと頼られる存在になりたい。

私生活について。最近は帰るのが遅く平日は帰宅即飯即風呂即就寝だった。業務に慣れるにつれて徐々に自身の時間が持てるようになるはずなので、日常的に「+1」を心がけていきたい。飯、風呂を終えて寝る前に本を読むとか、休日朝早起きしてちょっといいご飯を作るとか。出先で(疲れているが)多少無理して行きたかったところに足を運んでみたら、実はとてもいいところで疲れが吹っ飛んだという経験があり、多少無理しないと行動範囲も選択肢も今後体力の低下に伴ってガッツリ減る予感がした。だから今後は疲れていても毎日一つくらい自分のやりたいことをやり続けていこうと思う。

金について。仕事中に相場に向き合う暇がなく、あれこれ考えたくないので基本的に投資信託を中心に資産形成を狙っていく。現在のポートフォリオであと30年ちょっと運用してけば少なくともマイナスになることはないと考えている。当然今後家を買ったり車を買い替えたりしたら投資信託は一旦お休みせざるを得ないわけで、この調子で今後30年ずっと続けられるとは思わないけれど、それでも余裕のある今のうちにやれることはやっておきたい。ただ資産形成の目的は資産を増やすことでなく人生を金の力でより良いものにしていくことなので、そこの順序を間違えないこと。

交友関係について。近く大阪で16年入社組の同窓会をやろうという話になった。卒業生*2に声を掛けたところ意外と好感触で、彼らの過半数が集まってくれるようで結構嬉しい。会社を辞めた同期たちはそのほとんどが日経平均株価を構成する会社に入っていて*3日々を必死に生きている。今後仕事以外で交友関係を構築することは難しくても、今までの交友関係をより深くすることでそれなりに楽しい人生が送っていける気がしている。

明日から社会人9年目だ。まさか自分が9年目まで会社で生きているとは思わなかった。今後は仕事との向き合い方*4を考え、もし最初の選択肢以外の可能性を検討するのであれば早めに動きたい。漠然と与えられた仕事をするのでなく、自身の人生は自分で舵を取ることをもう一度思いだし、やりたいことのために必要なプランを具体的に設定して実行に移したい。人生はそう長くない。社会人9年目は「成すべきことを成す」一年としたい。

*1:酒もゴルフもやらない人間は営業ど真ん中で生きていくのは厳しく、消去法的に後方支援部隊として自身の立ち位置を確立するしかない

*2:前職をドロップアウトした人たちのことを指す

*3:それ以外の同期は役所、外資系企業、大手非上場企業勤め

*4:今の場所で昇進を目指すのか、仕事は程々にプライベートを大切にするのか、別の仕事を探すのか