仕事は楽しくなんかない

高い目標を持つと現時点とのギャップに苦しい日々を過ごすことになる。目標を達成して安堵するもつかの間、新たな目標に向かって以前より苦しむ難儀な人生を送ってきた。今までの人生を振り返ってみても、僕はこういう生き方しかできないらしい。精一杯頑張ったところでその先には更なる苦しみが待っていて、何を思い描いてここに来たのか、そして今後何をすべきなのか、自分と今一度向き合う必要がある。

この部署でしばらく頑張ると海外に行ける。数年間、場合によっては10年ほど海外で暮らし、無事日本へ帰ってくると役職が与えられる。もしくは新たな場所へ駐在する可能性もあるが、いずれにしてもより大きな責任を与えられてキリキリ働くことを求められる。海外を経験できるのは非常に魅力的だが、自分にとって24時間対応の仕事は幸せではないし、そもそも自分にとってこの業界はそこまで魅力的でないことをそろそろ認めるべきだ。

だけど仕事はそもそも楽しくないし、定年まで永遠に苦しみ抜いてこそ仕事という主張は確かに存在するし、それはある意味真理だろう。仕事で自己実現なんてのはごく一部、限られた人のみに許された幻想であって、まずはこういった職にしか就けなかった自分の凡庸さを認め、凡庸な自分にもできる仕事や、活躍できる場所を30代では探し続けることになるのだろう。今まで経験した苦しみは振り返ると笑い飛ばせるものばかりだった。昨今のこの停滞した生活への苦しみも、どう振る舞うべきか悩み抜いている時間も、数年後にはいい思い出だったと言えるようになりたい。今するべきことは健全な精神と肉体を取り戻すこと、そして今後10年の目標を設定し、現状とのギャップに苦しみつつも努力を欠かさないこと。仕事は楽しいことも苦しいこともある。決して楽しいだけじゃない。

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