谷根千

昔の友人と谷根千を歩いた。その日は程々に暖かくて風もなく散歩日和だった。上野で集合し芸大の脇を抜けて谷中へ向かい、たまたま目に入ったパン屋で色々パンを買い、脇の喫茶店でコーヒーを飲む。まだ大阪に住んでいた頃、出張で大阪に来た彼と新大阪でビールを飲んだことを思い出した。話を聞くと春からロンドン駐在が決まり、英会話やビザ関連の準備でてんてこ舞いのよう。仲の良い友人がまた一人遠くへ行ってしまうことによる若干の悲しみと、彼の出世?を祝う気持ちが半々だった。

古本屋では彼のオススメの塩野七生のハードカバーを二冊、それに村上春樹の本を一冊買った。現金がなかったので彼に金を借りた。昼飯を終え、そのまま昼から銭湯に入った。薬湯の効能か身体が火照って全然寒くなかった。銀座ではカメラと靴を見た(買わなかった)。気の合う友人とあちこち歩いて適当に寄り道して、のんびり過ごす休日は実に偉大だった。人と会うことはなんだかんだ楽しいことを再認識させられた。

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