コーヒーに関する雑記

先日コーヒーサーバーを買ったのは、ここ最近在宅勤務が導入され大量にコーヒーを摂取するようになったのが理由だ。淹れたてが美味しいとは思うけれど、毎日何回か飲むのであればまとめて作っちゃったほうが楽だし。本当にこの淹れ方で良いのか不安になるときもあるけれど、未だに独身寮時代のコーヒーが大好きな同期に教わったやり方をずっと続けている。教えてくれたのは北溟寮出身の割にとても紳士的な男で、彼はコーヒーと観葉植物、それから缶詰が好きだった。最初の研修期間中は毎晩水出しコーヒーを作っていたらしく、美味しそうに研修室でコーヒーを飲んでいた姿を思い出す。

僕が好きなマグカップ2つあって、ニューヨークで買ったステンレス製の(これは職場で使っている)と、倉敷で買った白いので、家では専ら白いのを使っている。ちょうどいいサイズと形だから学生時代からずっと愛用している。表面には釉薬の絶妙な濃淡があって、ただ真っ白なだけじゃないのがいい。取手の形もいいんですよ。

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そろそろ背景を気にして写真を撮れるようになりたい。

そのときに一緒に買った小皿も可愛いし丁度いい大きさで、かれこれ数年間ちょっとしたおかずを入れる皿として活躍中だ。ネットの海を彷徨って、ようやく見つけることができた。僕が買ったのは梟と狼の2枚。まだ買えるので買ってください。

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友人のK氏曰く、色々な店に行ってコーヒーの味の違いを楽しんでいれば、いつの間にか好きな味が分かるようになるそうだ。その味を自宅で再現するのが楽しいのだといい、彼は資格まで取ってコーヒー道を追い求めている。彼ほどコーヒーに対する情熱は無いし味の違いもわからない。ただ手間隙かけてコーヒーを淹れるのはどこか儀式めいていて、一枚撮る毎に巻き上げるフィルムカメラみたいな良さがある。もっと楽できるのに敢えてひと手間加えて、その結果の良し悪しを楽しむなんて大人の趣味じゃないですか?

暖かくなったらキャンプにいってコーヒーを淹れてみたい。ゆるキャン△しか見たことないんですけどキャンプってコーヒー淹れるんですよね?キャンプってのはまず焚き火して、琺瑯のポットを火にかけて、瓶から豆取り出してミルで挽いて。イケてる若者って感じで憧れるよな。一回もやったことないけど。いろいろ荷物を積めるからって理由でSUV買ったのに全然活用できてないし、第一キャンプの道具ほとんど持ってないんだよね。一念発起して今年の夏こそはキャンプに行きたい。そんでみんなにうっすい薀蓄を語りながらコーヒーを淹れたい。

コーヒーを淹れるには豆が必要で、いつもどこで買うか迷ってあちこちで買っている。大阪時代は格好いいと思って毎回阪急百貨店で買っていた(阪急ブレンドというやつ)。当時は何故か阪急百貨店至上主義だったので、豆もケーキも手土産もほぼ阪急百貨店でしか買っていない。もっと茶屋町とか本町あたりの店を開拓すべきだったと後悔してる。阪急百貨店の無い地域に越してきてからは止む無く近くのスタバで調達している。ジャケ買いしてる割にどれも美味いからか、豆の種類や焙煎度合を意識したことがない。沢山火を入れれば苦くなるだろうと予想はしていて、複数の種類の豆をブレンドすることで平均的な味に近づくであろうことは分かるが、アラビカとロブスター以上の分類はまるで未知の世界だ。

そういえば昔広告代理店でインターンしてたとき、出社して最初にやることがコーヒーを淹れることだった。コーヒーメーカーに二種類の粉を適切な比率で淹れてあげると勝手にコーヒーが出来上がるという代物で、誰にでもできる仕事のはずなのに何回かひどい味のを作ったため配合に関して指導を受けた。しょんぼりしながら自分の淹れたコーヒーを飲んで、確かに美味くないなとひとり感心した記憶がある。あのまま広告代理店に就職していればもっと愉快な人生だったかもしれない。

さて、明日は洗濯物干しに使うためのツーバイフォー材を買いにいく予定がある。けれどこの文章を書くためにコーヒーを二杯も飲んだから起きられるか不安になってきた。けれど美味しかったからよしとする。今はこの貴重な金曜の夜をじっくりと味わおう。