最寄りに本屋が欲しい

新幹線で東京駅に降り立つと、ビルの高さと人の多さに毎度驚かされる。高輪ゲートウェイ駅近くには巨大なビルが今まさに建築途中、スクラップアンドビルドをこうして直に見ることができて嬉しく思うとともに、こういった勢いのある場所に身を置きたいと残念に思ってしまう。巨大なビル、きれいな夜景(夜景になりたいわけではない)とイルミネーション、おしゃれなレストラン、、、東京には色々と魅力はあるのだが、やっぱりデカい本屋が複数あるのが一番、一番羨ましい。

本屋ってのは実にいい。高校四年目に通っていた池袋にはジュンク堂があって、大学はさておき淀屋橋や梅田、最寄りの枚方市にも本屋はあった。ネット記事に速度の面では劣るけれど正確性や信憑性には信頼がおける本という媒体に、ジャンルを問わず、自身の意図に縛られずに接触できる空間に身を置くのはそれだけでウキウキする。しかし今の最寄りにはちゃんとした本屋がなくて、図書館もずいぶん小さいのが一つあるだけだ。どうにか大きな本屋のある街で働くか住みたい。

本屋に行って、別に必ずしも本を買わなくてもいい。本屋では表紙を見てるだけでも楽しいし、日々の節約分から何千円か捻出してハードカバーを買うのもよい。漫画でもよい、つまりなんだっていい。中古の文庫本しか買えなかった学生時代と違い、こうして社会人になってからはハードカバーだって買えるし、本の置き場所だってちゃんとある。ある程度の金銭的余裕がある状態で本屋に行くのはマジでめちゃくちゃ楽しいし健康に良い。だからこそ実物の本に触れる環境がもっと身近にあってほしいし、そういう環境に身を置けるように多少なりとも意識して行動を起こすのは大切だと考える。一回でいいから東京駅から徒歩圏内の会社で働いてみたいな。