文字に弱い

料理の早回し動画があまり得意ではない。料理全体の工程を把握するのには役立つけれど、実際に自身が料理するときには各工程にそれなりの時間がかかる。自身が作業するタイミングで一旦動画を止めて、時には数秒遡って工程を確認する必要がある。料理中の濡れた手でスマホタブレットを触るのには抵抗があって、だから未だに料理本や文章で書かれたレシピを重宝している。

僕は文字に弱い。新聞、雑誌、ハードカバーに文庫本、知らん人の書いたブログ、昔から耳から入ってきた情報よりも文字を信頼しがちだ。半ば即興的に発せられる言葉よりも、書き起こされる段階である程度推敲された文字、文章の方が上等だとどこかで考えているんだろう。昔はそうだったんだろうけど、現代は(僕自身がやっているように)誰でも文章を書けて、そのまま電子の海へ放流できる時代だ。文章の背景や書かれた目的は何か、誰が書いたのか、複数人のチェックを経て放流された文章か、出典元はどこか。最近はいろいろ考えるのが面倒で、出版された本を買うか借りるかして文字欲を満たしている。ブログは信頼できるのにしか目を通していない。好きだったブロガーはYoutuberに転身しちゃって最後の記事が出たのは2年前だ。Youtubeも悪くないんだ。悪くないんだけど僕は文字のほうが好きなんだ。

Youtubeのような動画は知りたい情報だけ調べるのには不向きだし、そもそも検索の精度もあまりよくない。各位、情報を発信するときには文章と動画の二本立てでお願いしたい。せめて今の気持ちが変わらない限り、あくまでも自身は文字を信じて、今後も引き続き文字を大切にしていきたい。