4.5kgの素麺

天気が悪く外に出られない日々が続いていたため部屋の片付けをした。玄関の脇の個室はメタルラックと机と椅子だけで構成されていて、特にメタルラックの下部に引越以来手を付けられなかった段ボール箱がそのまま残っており、ついでに言うと何度減らしても増え続ける本の存在に頭を悩ませ続けた結果でもある。

5個あった段ボールは実質2個まで減らし、残りの1個には机に散らかっていたものを収納した。開いたスペースにはカメラ用品がパンパンに詰まったハードケースを収納。さらにメタルラックの棚を増やして本とプリンターを並べ、冊数が倍になっても並べられるようレイアウトを改善。ついでに防湿庫の中を点検し、これ以上カメラは必要ないなと再認識することもできた(しかし何故か増え続ける)。今は横幅1900の自作の机の前でキーボードを叩いている。涼しいし静かだし、何時間でも過ごせる最高の環境が完成した。

本棚が空くと本が増えると上に書いたがあれは本当で、早速今日だけで2冊届いた。うち片方は既に読み終え、また明日か明後日のうちにもう一度読み返すつもりだ。もう片方はやや重い本なので時間を掛けて読み込んでいくが、今週中には読み終えたいと思っている。僕は文章を書くのが上手ではないので、少しでも読みやすい文章が書けるようになりたいとつくづく感じていた。今回届いた本はそういった初学者のための入門書で、今後何度も読み込んで実際に手を動かして文章の技術を習得したい。

他にも「日本案内記」が一通りベッドの下から見つかったし、アフガニスタンの陥落?を知ってから「サイゴンのいちばん長い日」を図書館で借りてきたりと、ようやく最近になってマトモに文章を読めるようになったし、読みたいという欲が復活してきた。以前は読み飛ばしていたカンファレンスの資料だって今なら(時間は掛かるが)読めるし理解できる。この変化は本当に嬉しいし、ようやく社会復帰に向けて一歩踏み出せた気がする。

話は変わるが、9月になった途端に季節は秋へと移り変わり、気づけばメタルラックに大量に積み上げられた素麺を消化しきれぬまま。毎日「明日は晴れるだろう」と予想し、手の届く場所へ素麺を移動させるも翌日は雨、曇、晴れ時々雨。未開封の1.8kgの素麺が2箱、開封済のもまだ半分くらい残っている。単純計算で4.5kgの素麺である。どう食べるか、いつ食べるか、誰が食べるかという議論ができぬまま、こうして季節は移ろいゆく。

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