博愛主義

社会で生き抜くための戦闘力がこの数ヶ月で一気に失われ、代わりに隣人や自然を愛する穏やかな精神がインストールされた結果、資本主義社会を生き抜いていく自信を失った。相手に自分の意見を飲ませるのでなく、「大丈夫っす、ぼくが折れますよ」みたいな人間はあの社会では生きていけない。正直言って(今のような)精神が丸裸な状態で会社に戻ったらまず間違いなく全身に被弾して即死する。なのでそろそろ戦闘力というか、人に対する憎しみだったり、言ってしまえば「間に合わなかったら殺す」「やらなきゃ殺す」と言えるだけの無遠慮さを取り戻す必要がある。

一人で行う筋トレは自信がつくという点に於いては有効だが、上に挙げたような衝動は結局人とのやり取りを通してしか身につかないと思う。手っ取り早くスカッとジャパンみたいな番組を見てヘイトを高めるのも手段として考えたが、ああいった手合の番組は心底嫌悪している上に、もっと自身の奥底から湧き上がる怒りのほうが質がいいし長続きする。効率的に戦闘力を身につける方法を考えながら今はとりあえず重いものを床から持ち上げたり下ろしたりを繰り返している。今後の課題は身体を鍛えつつ、有事の際にはすぐに応戦できるだけの瞬発力と戦闘力、それに全てに対する殺意を身につけることとしたい。