葬式プレイリスト

今日は雨が降ると知っていたのだが、毎度のごとく傘を持っていくのを忘れて出社し、帰り際に絶望するお決まりのパターンだった。幸いにもリュックは防水、靴も防水性のあるスニーカーを履いていたので、まあ大丈夫やろと傘をささずに歩いて帰った。雨に降られてしばらく経つと髪が濡れて、断続的に水が目に流入してくることを久しぶりに思い出した。ポケットのハンカチで顔を拭きながら、傘をささずに全身ずぶ濡れで歩く黒尽くめの男はかなり不審だったと思う。

帰宅してハンカチで丁寧にリュックとジャケットに付着した水を拭き取り、濡れた衣類をハンガーに吊るして乾燥機のスイッチを入れる。靴下が濡れていないことを確認し、念のために靴を拭いて新聞紙を丸めて突っ込み、ガンガン稼働している乾燥機の隣へそっと置いた。若干汚れていたリュックが(ハンカチで丁寧に拭いたので)見事にキレイになって嬉しかった。明日の朝まで乾いてくれることを祈る。

雨に降られているとき、唐突に「雨は毛布のように」という曲を思い出した。この曲は自分の葬式で一番盛り上がるところ(出棺のシーン)で流してほしいと常々感じている、僕にとってとても大切な曲だ。ちなみに僕の葬式プレイリストはマイルスの「Seven Steps to Heaven」から始まり、読経のタイミングではBala Desejoの「Baile De Máscaras」でいい感じで盛り上げて、一旦畠山美由紀の「海がほしいのに」で落ち着かせて、などとたまに考えている。特にオチはない。