コロナが終わっていく

微妙にジムが遠い。駅まで若干遠い。風が強い。追い焚きができない。社宅に住むデメリットはせいぜいこの程度で、ただ無駄に広い家に格安で住める。これは古き良き日系企業に勤めることのメリットと言える。徐々に手当を縮小する企業が多い中、弊社は各地に社宅を建て、我々に雨風をしのげる場所を提供してくださる。何よりも助かるのは家賃が天引きだということで、つまり家賃手当を貰うよりも税金がかなり安く済んでいる。社宅から出れば自動的に年収が100万増える。テンションは上がるけど可処分所得は間違いなく減る。肉を切らせて骨を断つ。違うか。試合に負けて勝負に勝つ。別に勝ってないな。そんな人生。

つまんない人生だよな。結局安定を求めてここにたどり着いてしまった。ほどほどにワークライフバランスが取れる、ちょっと田舎のメーカー勤務。いわゆるJTC。割と堅実に生きてきたから今更冒険なんてできないんだよな。冒険しちゃおうかな。20連休くらい取ってロシア行ってこようかな。そもそも今ってシベリア鉄道走ってるのかな。北京からモスクワまでシベリア鉄道乗るのが夢って、ショボい夢だよな。早く戦争終わってほしいな。

通っているジムはマスクが不要になり、徐々に出張の機会も増えた。今までリモートでやっていた工場の監査も、来年度は現地へ足を運ぶことになるだろう。あちこち飛び回る生活に戻りたい反面、家から一歩も出ずに金を稼げる仕事の旨味も知ってしまった。このゆるやかにコロナが終わっていく感覚。今後の身の振り方がわからんな、人生わからん。金が無いわけではないがあるわけでもない。不幸ではないけれど幸せでもない。やりたいことをやって生きていきたいな。何して生きていこうかな。