帰阪

連休初日の深夜の高速は意外なほど車が多く、さらに日が昇ってからは交通事故の影響で複数回渋滞を経験したが、幸い無事故で帰阪することができた。本来は東北へ出かける予定であったものの、インバウンドの影響か宿泊施設の値上げが著しく断念。急遽各方面へ連絡を取った結果、幸いにも義実家へ一週間ほど滞在することができ、ギリギリで今回の帰省が実現した。個人的に時間を作ってくれた方々には感謝しかない。

今回は事前に挙げていた「関西でやりたいことリスト」を全てクリアできたばかりか、想定外のイベントも多く発生し、実り豊かな一週間であった。現時点で前職の同期は半分が会社を辞め、全員がより高待遇の会社へ転職したことを確認、残った同期たちも(ほぼ全員が)順調に昇進していることを知った。それぞれの道をひた走る彼らと同じ卓を囲み、自身が転職してからも酒を飲む時間は実に幸せだった。

30を過ぎ、ある程度(と言っても全然だが)金銭的な余裕が生まれてきたので、独身寮で燻っていた時代とは違う遊び方ができたのが嬉しかった。本屋で本や雑貨を好きなだけ買い、気になっていた店で飯を食い酒を飲んで、車を乗り回してキャンプへ行った。中之島でラーメンを食べ、深夜の銭湯を満喫してから同期の家へ向かう瞬間の、あの全てから解放されたような気持ちはいつぶりだろうか……

自分のやりたいことを実現するべく今の仕事を続けるのか、社内外でポジションを探して挑戦するのか。今後資産をどう運用して来たるべきイベントに備えるのか。自身の棺桶リストを更新しながらああでもないこうでもないと語れる人間の有り難さを実感した。次帰阪するのがお盆になるのか、年末年始になるのかは分からない。そのタイミングで再び彼らと集まり、喫茶店か彼らの家か、銭湯あたりでじっくりと適当に語り合いたいものだ。