ナーラックのカオソーイ

危うく唐突に二泊三日札幌の旅へ行くところだった。上司と相談し木曜金曜と休みを貰うことになった昨日、急に気が大きくなり、そういえばANAのマイルがたくさん貯まっていたことを思い出し、羽田↔新千歳までの往復航空券と宿泊費は全てマイルで賄えると知った。京都へ引っ越すことになる可能性も考慮し最終的に搭乗は諦めたが、あの勢いで突っ走っていたら今頃札幌の六花亭に行っていただろう。以前にも増して衝動的に金を使いたくなっている。

とはいえ初夏の北海道は最高だ。水曜どうでしょうで見たような真っ直ぐな道路には道幅を示す道路標識?があって、植生も関東のそれとはだいぶ異なっていた。学生時代に行った石垣島でも見たことのない植物に驚いたし、案外日本は縦に長く地理や気候のバリエーションが豊富なことを実感した。北海道に行ったのは確か七月の二週目くらいだったと思う。ひたすらに暑い大阪とはうって変わって長袖を羽織っても肌寒いことに感動したが、あれは夏だから気持ちがいいのであって、オールシーズン北海道に住みたいかと言われるとなかなか難しい問題だと思う。

大学時代の友人で一時期旭川に住んでいた人がいた。彼女に旭川のおすすめグルメを聞いたところ、「ナーラックのカオソーイ」と答えた。ナーラックもカオソーイも全く耳慣れない言葉で、恐らくナーラックが店名もしくは地名、カオソーイが料理名というところまでは想像できたがそこが限界だった。

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果たしてナーラックは店名だった。そして非常に美味かった。