Nikkor-S Auto 50mm f/1.4(Ai改造品)を買った

F3を譲り受けてから早半年、ようやく欲しかった標準レンズを手に入れた。買ったのはNikkor-S Auto 50mm f/1.4(非Ai)、お値段なんと4,000円。ジャンク品コーナーにひっそりと佇んでいたこのレンズを見つけた瞬間は諦めモードだったが、手に取って裏返したところ誰かの手によってAi改造されていることに気づいた(Ai改造については下記リンクを参照ください)。さらにレンズフィルターのおかげか曇りもチリの混入も見られず非常に綺麗。一瞬迷ってすぐにレジへ向かった。

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帰宅後すぐに確認したところAi改造のおかげで無事装着できた。取り付けた姿は、まあなんとも様になっていてつい頬が緩む。SLにTakumarを付けていたときよりも所有欲が満たされるのは、持ったときの重さとかフィルムを巻き上げたときの感触とか、一つ一つが非常に使いやすくなめらかに動いてくれるからだし、F3にまつわる幾つもの逸話のせいでもある。それに真っ黒いカメラってやっぱり格好いいよね。

会社の後輩にフィルム一眼を貸したまま転職してしまったので、今手元にあるF3が唯一のフィルムカメラだ。恐らく今後はこの50mmばかり使用することになるだろう。今や完全に金持ちの趣味と化したフィルムカメラだが、カメラ屋で中古品を手にする人も決して少なくない。今後自分が新たにフィルムカメラを買うことは恐らくないと思う。このF3は最後の一台として最高のセレクトだと考えている。できれば末永く使っていきたいし、フィルムがあるうちにたくさん撮っておきたい。

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