あ、これ買うなという瞬間がある

今それ。この前から自転車を見ていて、きっとこれ買うなという気持ちになっている。金は無いが買えないわけではないので、なんとか理由をつけて買ってしまうと思う。R-D1を見ていたときと同じ気持ちだ。問題はどうやって金を工面するかという点だが、結局エイヤと気を失ってしまうことが大切で、気づけば目の前に欲しかったものが鎮座している、そういう適当な生き方をしてきたし、今後も変わらないと思う。

この一週間でだいぶ自転車に詳しくなった。信頼できる自転車乗り複数名に質問を投げかけたところ、全員からおおよそ同じ回答を頂いた。そのおかげで大まかな輪郭が掴めたように思う。こうなるとオタクは行動が早い。今日は近所の自転車屋で話を聞いてきて納期まで確認した。自転車以外に必要なもののリストアップ及び概算を行った。しかし細かいパーツに関する選定などなど知識は山のようにあって、まず単語から調べるわけだけど、これは3年くらい前にカメラ沼に足を踏み入れたときと同じ感覚でかなり興奮している。部位の名称からメーカーの特徴、ざっくりとしたシェアや所謂自転車のスタイル等々、カメラと同じくらい沼は深くて住心地が良さそうだった。

とは言え金はないのでいつ買うことになるかは分からない。できれば一括でいきたいけれどそうなると金が無くなるので分割か、いやでも分割は嫌いなので一括?でも今年車検だし……と堂々巡りをしているうちに自転車を買うのがあたかも既定路線であるかのような錯覚を覚え、次第に「これ買えるぞ」「いや買わねばならん」「今買わねばならん」という謎の強迫観念に駆られるまでがセット。ノブレス・オブリージュ、経済を回せ。毎月の引き落とし額?あんなのただの数字ですよ。