背景はボケればボケるほどよいと古事記にも書いてある。
被写界深度が薄いこともあって、このレンズは裏側にあるネジを調整してジャスピンにしてあげる必要がある。ミラーレス機ならただピントを合わせるだけでいいけれどレンジファインダー機ならそうはいかない。そういうわけでピントを調整してみました。
部屋の隅にピント調整用のメジャーを置いて横方向に2m、高さ方向に60cm離してカメラを構える。真ん中の的にピントが合うようにフォーカスリングを動かしてシャッターを切る。どの位置にピントが合っているかによって調整の仕方が変わるとはいえ、相当シビアな調整でありぼくは15分くらい格闘してようやくf2.0まで絞ったら使えるかな?という程度に落ち着いた。
ネジを緩めて0.1mm動かして固定してシャッターを切って、またネジを緩めて逆方向に0.05mm動かして……と非常にストレスフルな作業だった。では実際に屋外へ持ち出して撮影した写真をご覧ください。
というわけでかなりシビアにピント調整しないと外しまくるレンズだということが判明しました。もちろんf/2くらいまで絞ってあげればちゃんとした画になるけれど、このレンズの持ち味は大口径なんだから絞っちゃ勿体ない。どんどん撮ってピンぼけ写真を量産しましょう。