パンツ

一年半ほどスーツを着ていなかったが、ついに来週出張が入ったためスーツを着ることになったため、クローゼットから昔仕立てたスーツを取り出した。引越し前にクリーニングしていたので状態は綺麗だったが、ここ数ヶ月のトレーニングの影響で肩周りがキツくなっていた(結構嬉しい)。鏡の前に立って姿を確認する。2018年に仕立てたからか全体的にシルエットがかなり細い気がする。普段ゆったりとした服を着ているから違和感を覚えるのか?スーツのこと何もわからない。

今日は春一番が吹いた。実際に春一番かは知らないが、とりあえず家が揺れるくらい強い風が昼からずっと吹いているのは本当だ。今はだいぶ静かになったが、それでも街灯が小刻みに揺れたり、木々がわっさわっさと右へ左へ大きく傾いでいてあまり気が休まらない。理由は分からないが自分は風が苦手だから、今日は一歩も出ずに本を読んだり録画していた水曜どうでしょうを見たりして過ごしていた。雨風をしのげる屋根と壁があるというのは本当に素晴らしいことだといつも思う。

ワクチン3回目を打ってしばらく経った。体調は完全に回復し、φ2,000くらいの巨大な銅鑼を鳴らし続けるような重くて鈍い痛みが今となっては懐かしい。恐らく今後、今年のどこかで4回目の接種が行われることになるだろう。自分は諸手を挙げてワクチンを歓迎するわけではないが、この時代を生きた人間の共通体験として今後語られるであろうワクチン接種という一大イベントを正直ちょっと楽しんでいる。

僕は無印のパンツを通常履いていて、それも同じ黒や灰色のを半年か一年ごとに総とっかえしている。そろそろ薄くなってきたなと思ったら、まあ近くの無印に行って4枚とか6枚とか買って帰る。次は今まで履いていたのを捨てるサイクルに入るわけだが、なかなかどうして捨てられない。脱いだら洗濯機に入れるという普段の習慣が染み付いていて、しわしわになって干されているパンツを見ていつも「次履いたら捨てる」と心に決めるのだが、やっぱり次履いたときもゴミ箱へ捨てるのを忘れて洗濯機に投入する。そんなわけで今、ものすごい数のパンツが洋服ダンスに入っている。新しいのも履いてるから、新しいのと古いのがだんだん見分けがつかなくなってきて、いよいよ収拾がつかない事態に陥っているのだが、まあ別にええかという気持ちでいたところ、今日も古いパンツを洗濯機に入れたことを思い出している。まあ別にええか。