休職三日目

会社をしばらく休むことになった。日々飯を食い、洗濯物を干して、ピアノの練習をして、図書館で本を借りて、家に帰ってソファで横になって庭の植物を眺めたり、屋根に打ち付ける雨音を聞いたりしている。基本的に何もすることがないので、車のエアコンフィルターを交換したり、無駄にすべての部屋にエアコンを取り付けたり、ベッドの向きを変えたり、近所のリサイクルショップでレンズを買ったりしている。仕事で苦しんでいるときはあまり字が読めなかったが、健康的な生活を送っているからか少しずつ本が読めるようになってきた。

今日は車で30分くらいの環境センターにゴミを捨てに行った。持ち込みだといつでも何でも捨てられるのでとても便利だということがわかった。家に帰ってからは三時間くらい横になって、それから蕪を炒めたり漬物を作ったりした。嫌な家事(掃除や皿洗い)は全て機械がやってくれるとはいえ、気が乗らないときの料理は少々しんどい。しんどいとは言え食わねば死ぬので、最大公約数的な味付けでお茶を濁すことになった。食べてみたらそれなりに美味くて満足した。