歩くと横浜市はメチャクチャに広い

●今回の散歩の概要

東京駅〜鎌倉駅が理論上は50kmらしく、友人のY氏を誘って歩くことにした。以前長距離を歩いたとき太腿に致命的なダメージを受けたため、今回はユニクロで運動時に着用するスパッツを購入した*1。加えて極力早く回復するためプロテインクッキーと湿布を用意し、かつ目的地到着後は速やかに風呂で足を揉みほぐすこととした。当日は一旦横浜に到着した時点で自身の体調を確認し、行けるようであれば鎌倉までを踏破する作戦だ。

朝7時に丸の内を出てからは順調に歩を進め、約3時間で川崎に入る。横浜駅には6時間半程度で到着し、大盛の家系ラーメンに白米を注文し、これまでに消費したカロリーを摂取。足の痛み的にまだ行けるやろ、ということで鎌倉駅近くの宿を押さえ、地獄の横浜〜鎌倉ウォークへ突入した。

上大岡を過ぎれば公共交通機関は本数の少ないバスしか存在せず、仮に歩けなくなった際の選択肢が非常に少ないほか、40km近く歩いたあたりから高低差が激しくなり、ハードモードへ突入することが確実視された。とは言えまだ20代、気合でなんとかなるだろうと歩き始めたわけだが、保土ヶ谷あたりで横浜が「高低差に恵まれた土地」であることを思い出し、「疲れたならいつでも電車で鎌倉行きましょう、まあ別に僕は乗らなくてもいいですが……」「や、僕は平気ですね」という意地の張り合いにより頼みの綱である上大岡駅を無事通過。以降10m歩くごとに「大丈夫大丈夫」「オッス」「頑張ってるよ」など自分を鼓舞し、最後には足の痛みを紛らわせるために歌いながら這々の体で鎌倉へ到着した。

到着後はすぐさま銭湯へ移動しシャワーを浴びた。湯に触れた途端身体がガクガクと震え出し、自分の身体がとても冷えていたことを知った。身体を洗って浴槽に身を沈めると、固くなった筋肉がゆっくりとほぐれていき、全身が外側からじんわりと暖まっていった。身体が浴槽の中に溶けていく錯覚を覚え、自分と世界との境界が曖昧になり、この銭湯を作ってくれた人達や銭湯という文化を継承してきた過去の名もなき人達、とかく全ての存在に対して感謝の念を抱いた。風呂に入るのが面倒とか言ってごめん、毎日なんとなく風呂に入ってごめん、と過去の行動を悔い、今後は風呂に対する認識を改めることを心に誓った*2

その後は銭湯からそう離れていない一泊¥2,000の宿へチェックインし、そそくさとベッドに潜り込む。持ってきた数少ない湿布を足に貼り付け*3、さらに入念に揉みほぐしたあと水分補給し、若さが疲労をなんとかしてくれることを祈りながら就寝した。翌朝起きて散歩をした後、ふらりと鎌倉江ノ島を周遊して帰宅。昼間っから飲むビールは美味かった。

●今回の被害状況

前回は太腿をやられたため今回はスパッツを着用。非着用時と比較して太腿へのダメージは大幅に軽減され、50kmを踏破しても太腿への痛みはほぼ無かった。代わりに膝裏の筋と足首、足裏が35km前後から痛み始めたので、次回は足首をガードするための装備を用意する必要がある*4。もしくはランニング用の靴下を購入し、足首と足裏への負担軽減を図る。

散歩中には最も痛みの激しい場所(a)が目立ち、痛みの少ない箇所(b)については(a)が回復して初めて気づくことが多く、現に今脹脛に僅かな筋肉痛を感じている。前回より荷物が多く、かつ体重が7kgほど増えていることも脚全体への負担を増やした原因と推測。

●次回への課題

脚はそこそこ強いと思っていたがどうやら間違いらしく、今後はより強度の高いランニングをこなすことが求められる(=基礎体力の向上)。また対処療法として足首サポーターの購入も検討中だが、ランニングを一月ほど行った上で改めて40km程度の散歩を行い、購入するか否かの判断を行う。

余談だが今回はapple watchが47km付近で電池切れを起こし、全貌を記録することは叶わなかった。今後寒い季節だとバッテリー切れまでの時間がより短くなると想定されるため、今後は1日に歩く時間を10時間以内に抑えつつさらに距離を伸ばすこと、特に速度については概ね11'20〜13'30min/kmで歩いている現状を踏まえ、今後は適度にランニングを挟むことで平均ペースをより挙げることを目標とする。そのためにランニング用のバックパックの採用も前向きに検討したい*5

*1:他にも多くのメーカーが販売しているが、ユニクロが最も安かった

*2:誓ったはいいが、やはり風呂に入るのは億劫である

*3:最も被害状況の大きい足裏と膝裏に貼り付けた

*4:足首は帰宅後の湿布で一日で回復した

*5:形から入るタイプなので