洗ったら着て、着たら洗って

乾燥機付洗濯機を買うと、風呂に入るときに脱いだ服が翌日の風呂の時間までに完全に乾くため、同じ服を週に何度も着回すことになる。僕はパンツ、シャツ、靴下を何着も同じもので揃え、ボロくなったら総入れ替えするスタイルでやっている。先日乾燥機付洗濯機を買ってから、衣装ケースの手前にあるパンツ、シャツ、靴下ばかり着用しているせいで下着類の劣化具合にばらつきが生じている。すると左右の靴下で見た目や履き心地に差が生まれてしまい、精神衛生上よくない。最近は洗濯したのを衣装ケースの奥へ並べ、手前取りを実践することで取り急ぎ対応している。もっといい方法が無いかスキマ時間に考えているが、名案がこれといって浮かばない。どうでもいい話である。

この三連休で長野へ行ってきた。初日は雨が降っていたため、善光寺から予定を変更し午後に家を出て松本の宿へ向かうことにした。チェックイン時には小雪が降っており、夜の闇に包まれた宿は静かで落ち着いた雰囲気があった。受付で鍵を受け取り、部屋に入ると、真新しいタオルと歯ブラシが用意されていた。併設されている温泉で身体を休めて部屋に戻った。僕は少し疲れていたので、そのままベッドに横たわり、深い眠りについた。

二日目は松本市内を歩くことにした。宿を出ると、小さな街道に並ぶ小さな店が目に飛び込んできた。どこも古き良き時代の面影を残し、それぞれに個性的な雰囲気があった。僕はその中で、栞日という喫茶店を訪れた。入り口のチャイムが鳴ると、店主のおばあさんが出迎えてくれた。店内は淡いブルーのペイントが施され、棚には古いレコードが並べられていた。コーヒーとチーズケーキを注文し、ゆっくりと時間を過ごした。その後、駅前にある洋食屋ポンヌフに行き、オムライスを食べた。ポンヌフは昭和30年代の雰囲気が漂い、隅々にこだわりが感じられる。僕はお腹いっぱいになり、その後車に乗り込んで松本民芸館へと向かった。展示室には、木工や陶器、漆器など、松本のみならず世界中の伝統工芸品が豊富に展示されていた。僕は展示品をじっくりと観察し、その美しさに感嘆した。

三日目は善光寺へ行った。宿で朝食を食べてから車で長野市へ向かう。静かな山門をくぐると、そこには江戸時代以降の膨大な署名が残されていた。その数に驚きながらも、その偉大さに痛感した。ここ善光寺が一生に一度は訪れる価値がある場所であることを再確認した。
善光寺を後にし、昼食には善光寺近くの「かどの大丸」という蕎麦屋でとろろそばを食べた。食事を終えると、再び善光寺にある経蔵に向かった。そこには巨大なマニ車のような経蔵があり、その大きさに圧倒された。僕は経蔵を回しながら、日頃のストレスを一掃するかのように心身共にリフレッシュした。

今週の稼働日はわずか3日、仕事を処理しきれるか不安だ。しかしやっていく以外の選択肢は残されておらず、この3日間、ひいてはGWまでの稼働日は今回の長野旅行の思い出を糧にやっていこうと思う。まずは今週3日間を無呼吸で走り抜けていきたい。