フライパンを買った

先日釜浅商店でフライパンと蓋、それに中華鍋を買った。テフロン加工されたフライパンは寿命が数年と短く、現に昨年入手したフライパンがもうダメになったこともあり、手入れさえすれば長く使える鉄のフライパンをメイン機に据えることを昨年11月頃に決意した。実のところメインで使うための鉄のフライパンは前から気になってたが、いざ本腰を入れて調べだすとキリがない。悩んだ結果下記の二本に絞り込んだ。

1.釜浅商店×山田工業所の鉄フライパン

2.木屋×山田工業所の鉄フライパン

両者の違いは持ち手の部分と重量(釜浅商店の方が重い)くらいで、いずれも製造元は山田工業所であり使用感はそう変わらないと予想。最終的には持ち手がスラっと長く格好いい(そして比較的安い)釜浅商店のフライパンに決めた。しかしネットでは入荷待ちの表示が。それならばと実際に現地に足を運んでみると、運のいいことに棚に2枚だけ並んでいた。きれいな方を確保し、流れで隣に並んでいた蓋と中華鍋もエイヤで買ってきた。送料込みで約15,000円。100年使えば一年あたり150円。

今日は朝から台所に立ち、フライパンと中華鍋の油ならしをした。油ならしに使うためのくず野菜が見当たらず、仕方なく(その場で食べた)みかんの皮を中華鍋とフライパンに放り込み、もうもうと煙を上げながら全面に油を行き渡らせた。徐々に色が黒く変化していく中華鍋とフライパン。家中に嫌な匂いが充満してしまったが無事油ならしは完了した。

偶然冷凍庫に入っていた四五六菜館の冷凍餃子を焼いてみることにした。こんなこともあろうかと、家庭向けコンロとしては最大火力のVamoを昨年末に設置しておいた。フライパンを火にかけると早速白い煙が立ち上る。そこに餃子を並べて水を回しかけ、蓋をして5分ばかり放置する。皮の焦げる匂いがしてきたら蓋を開けて水気を飛ばし、熱いうちに皿に盛り付ける。普通のフライパンより明らかに上手く焼けている。表面はカリッと、もちもちの部分はよりもちもちと、メリハリのある焼き加減を自宅で再現できるとは嬉しい驚きだった。

後片付けも簡単だ。たわしとお湯だけで汚れは落とせる。汚れを落としたらコンロに乗せて火を点け、一分ほど加熱すれば水分はしっかりと飛んでいく。普通のフライパンよりだいぶ重いが、調理中に動かす機会は少ないのでそこまで気にしなくていい。道具というものは不便であればあるほど所有欲を満たしてくれるので、重ければ重いほど、そして大きければ大きいほどいい。そういうわけで鉄のフライパンはおすすめです。

【以下参考】

木屋のフライパン

3,4年前に買った最初の鉄フライパン(現在も愛用中)

四五六菜館