秋刀魚の季節

ここしばらくはmiというテキストエディタを使って文章を書いている。最初は原稿用紙を模した縦書きの書式を使っていたが、どうも縦書きで書いたものをブログで(横書きで)表示するのは違和感があった。それに縦書きで書いた文を横書きに変換するタイミングで、より横書きに適した表現があるような気がしてその都度修正を入れてしまい、結局二度手間になるのが嫌だった。だから今回は最初から横書きで文を書いている。調子が良ければ今後もこの書き方を続けるつもりだ。

今日も雨が降っている。窓を開けると涼しい風が吹き込んできて気持ちがいい。同時に雨の匂いとかすかな水滴も一緒に飛んでくる。雨の匂いは土や植物の匂いなのかもしれない。普段は土だったり植物の表面は乾燥している。けれどひとたび雨が降れば封じ込められていた土や植物本来の匂いが地表に漂ってくる。そういう理由なのかもしれん。

台風が近づいているためか今日は朝から降るか降らないかギリギリの空模様だった。なので朝からどこへも行かずに静かに過ごしていた。秋ってのはこんな天気だったかしら、と昨年もその前も経験したはずの季節をすっかり忘れている。大阪に住んでいた頃、一度とんでもない台風に見舞われたことがあった。あれも秋だっけ。

秋といえば食欲の秋だ。つまりは秋刀魚の美味しい季節だ。秋刀魚はグリルでパリっと焼くのが美味しい。しかし社会人になってからグリルのある家に住んだことがなく、したがってパリッと焼けた秋刀魚は長らく食べていない。それに魚は後片付けが非常に面倒くさい。ワンコインで買える使い捨て七輪でもあれば簡単に秋の味覚が楽しめるのに。まあ見つけても買うかは分からないけど。人は秋刀魚を食べれば元気になる、そういう生き物だ。