リニューアル三四郎

先日江古田へ行く用事があり、ついでに三四郎へ寄ることにした。6月24日にリニューアルしたと聞き胸を躍らせながら入店。今回は満を持して特濃・煮干しそばをいただくことにした。価格なんと1,000円、強気な値段だったので一瞬躊躇したが、そこは数年ぶりの来店ということでえいやと購入する。見た目は以前とあまり変わらず、強いていてばスープの色が若干濃くなった程度。残念なことにスープが若干冷めていたのと、麺の盛り付け方が荒かったこともあり、一口目の印象はあまりよくなかった。更に従来の雑味のある煮干しそばのほうが個人的には好みだったこともあり、なんとも微妙な表情で退店した。

自身の味の好みが変わったのか、それともメニューや店長の嗜好が変わったのか。一時期は自分の中である種信仰の対象とまでなっていた三四郎だが、色眼鏡の外れた素の状態で食べたのが原因に違いない。ラーメンに関しては変に舌が肥えてしまったのも原因だろう。麺の上に玉ねぎとチャーシュー、それに三つ葉を乗せて、最後に油が注がれるあの儀式は当時の自分にとって何よりも尊いものであった。例え味が変わったのだとしても、当時のあの気持に嘘はなかった。自分にとって三四郎は青春の味だった。