平凡な暮らし

日曜はよくカレーを作る。気力のない週明けでも飢えずに済むのがいい。自室に置かれたダンボールの中にはたくさん玉ねぎが入っていて、だいたいそこから大きめのなら3つ、小さめなら4つをみじん切りにして、店で売ってるトマトの紙パックを半分使ってカレーを作る。基本のスパイスの他にかなり多めにシナモンとカルダモンを使ってあげると、辛くないけれどスパイシーなカレーに仕上がる。今日はそこまで気力がなかったから、店で買ってきたルーを使ってカレーを作ってみた。ブイヨンとかチキンの出汁がよく効いていていかにも美味しいが、頑張れば自分でも作れそうな味だった。次はジャパニーズカレー寄りなインドカレーを作ってみたい。

グリーンカーテンを作り上げるべく、およそひと月前から地道に進めていたベランダ緑化計画が一応の成果を上げている。ゴーヤは初夏の陽光を浴びてすくすくと成長し、じきに完全な目隠しとして機能してくれるだろう。十分に育ってくれたらベランダに机を設置して、本を読んだり水タバコを吸ったりと癒やしの空間として活用したい。既にベランダには何度かテントを導入していて、午後の比較的涼しい時間帯は実に過ごしやすい。都会じゃない中途半端な町に住んでいると、刺激は少ないけれどまあまあ広い家に安く住めるのがいいよね。もっとも23区内とか横浜とか住みたいところはたくさんあるけれど、今の経済状態だったらここでいいかな。

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よく図書館へ行く。今日はカメラ関連の本を数冊、未承認国家の本を一冊、それに小説やエッセイを数冊ずつ借りてきた。住んでいる町の図書館は貸出数の制限がなく山ほど借りられる。それにウェブ上で延長手続きや予約ができて結構嬉しい。少なくない税金を払っているわけで、払った分は活用させてもらうぞという意気込み、車でちょっといったところにある図書館へ通うのは賢いのかそうでないのか。

そういえば三体を読んでいる。三体は1巻(もちろん日本語だけど)発売当初から読んでいる本だから、最終巻が出てすぐ飛びついた……というのは嘘で、発売されてから一週間経ってからようやく読み始めた。仕事が大変でなかなか自分の時間が取れなかったのが原因だ。とはいえいざ読み始めてみるとやっぱり引き込まれていて、夜中までかけて上巻を読み切ってしまった。これから下巻を読むわけだけど、読んだら終わってしまうのが怖いような、それでいて(日本語版で言えば)リアルタイムでこの壮大な物語と並走できる幸せに溺れそうで、とりあえず手元に下巻を用意して呼吸を整えている。そう遠くないうちに読み終えるだろうけど、ゲームを始める前に説明書を読み込んだあの頃のような期待感に胸を踊らせつつ文章を書いている。

実に平凡な暮らしを送っている。おとなしめのアラサーの平均像的な生活。悪くないけど別に良くもないんだよな。社会に出るときには結構頑張ったつもりなんだけど、周りを見回したら全然普通以下だし嫌になっちゃうね。でも自分の限界ってこの辺なんだろうと最近思うようになってきた。あまり上を見すぎず、身の丈にあった暮らしがいいんだろうな。

先週川越に行って菓子屋横丁でお菓子を買った。長いふ菓子はまだ恥じらいがあって変えなかった。あれを買えるのはいつになるんだろう。

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この時の鐘近くにスタバができてた。いつの間にか観光地化されててびっくり。和服着て歩く人が増えたよね。昔は全然そんなことなかったのに。

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カメラについて考えている。フィルムを続けるべきか辞めるべきか。もっとも辞めると言えるほどそもそも撮ってもいないのだけれど、手元に素晴らしいカメラがあるのにかれこれ半年くらいかけてフィルム一本撮りきれていない状態は流石によろしくない。好きなレンズをとりあえず手元に2本揃えて、軽率に外に持ち出したい。とりあえず近所の散歩にはR-D1を持っていく。最近はあまり調子が良くなくて、じっくり向き合いながらシャッターを切ってあげないとブラックアウトしてしまうのが悲しい。けれど吐き出される画は一級品で、もっといい写真を撮ってあげないととは思いつつ、歩ける範囲の写真しか撮れていないのが悲しい。

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